食事・栄養

生活習慣病の人が食事で気をつけることとは?

悩んでいる男性
生活習慣病なのですが、食事でどのようなことに気をつければいいのでしょうか?

 

こんな疑問に答えます。

 

こんにちは、管理栄養士ブロガーのヒラノタカユキ(@Green_Takayuki)です!
ヒラノタカユキ

 

今回は病気を患っている方に向けて食事で気をつけることを解説していきます。

 

パターン①糖尿病の人が食事で気をつけること

お茶碗に入ったご飯のイラスト

糖尿病の患者さんにとって一番重要なのは、血糖のコントロールです。

 

そして、血糖値にとって大敵なのは、白い炭水化物と糖分です。

ステーキなどの肉を食べても血糖値はほとんど上がりません。

 

一方、白い炭水化物を摂取すると血糖値は急激に上昇し、糖尿病を悪化させてしまいます。

よって、糖尿病患者さんが白い炭水化物や糖分を制限するのは理にかなっています。

 

実際に比較試験を行った結果、糖尿病患者さんにおいて炭水化物の摂取量を少なくするほど血糖値が良好になることが明らかになっています。

 

悩んでいる男性
白い炭水化物の代わりに何を食べればいいの?

 

白米の量だけを減らしたら血糖値のコントロールは良くなるかもしれないが、お腹が空いていずれリバウンドが起きてしまう可能性があります。

 

赤い肉や脂質だけをたくさん摂取したら血糖値は下がるかもしれませんが、心筋梗塞や大腸がんなどのリスクも上がってしまいます。

 

白い炭水化物を減らす代わりに以下のものを多く摂取するようにしましょう。
ヒラノタカユキ

ポイント

  1. 野菜と果物
  2. 雑穀類
  3. オリーブオイル
  4. ネッツ類

現実的に白い炭水化物の代わりになるのは雑穀類でしょう。

 

雑穀類には食物繊維が多く含まれるため、たとえ炭水化物であっても血糖値はあまり上昇せずに、逆に脳卒中やがんを予防してくれる効果があります。

 

白米の代わりに玄米を食べる、うどんやラーメンを食べる代わりにそば粉の割合の高い十割そばや二八そばを食べるなどすれば、血糖値のコントロールが良くなるだけではなく、長期的に脳卒中やがんのリスクが下がることが期待できます。

 

また糖尿病が悪化すると腎臓が悪くなります。

腎臓が悪くなるとカリウム制限やたんぱく制限が必要となるため、「糖尿病の食事」から「腎臓病の食事」に切り替える必要があります。

「糖尿病だけど腎臓は悪くない」状態の時には野菜や果物を積極的に摂取することが推奨されますが、腎臓が悪くなってきたら自覚症状が乏しいので、定期的に医師に確認・相談し、血中カリウムが高くならないように、野菜や果物の摂取量はグッと減らすといった具合に、食事の切り替えが必要となってくるので注意が必要です。

 

パターン②高血圧の人が食事で気をつけること

塩・食卓塩のイラスト

血圧が高い人にとっては塩分が大敵になります。

 

日々の食事の中でできるだけ塩分を抑える必要があります。

 

塩分の少ない食事は最初は味気なく感じかもしれませんが、味覚が慣れてきたら美味しく感じられるようになっていきます。

家庭で料理をする方は、塩分を減らす代わりにダシを強めにしたり、レモンやシソなど香りが強いものを合わせることで塩気の少ない食事でも美味しく食べることができます。

 

またコショウやトウガラシなど辛みの強い食材も塩気の代わりになってくれます。

 

塩分以外の方法で舌に刺激を当たえることが、苦労なく塩分制限を進める秘訣です。

 

パターン③腎臓病の人が食事で気をつけること

野菜サラダのイラスト

腎臓病の人にとってはカリウム、たんぱく質、塩分が大敵になります。

 

腎臓とは、腰の下の方の背中側に2つある臓器であり、尿を作っています。

腎臓は血液をろ過することで、体の中で作られ血液中にたまってくる老廃物や不要な物質を尿の中に捨てています。

 

糖尿病や高血圧によって腎臓の機能が落ちると体の中の老廃物が蓄積してしまい色々不具合を起こすようになります。

 

慢性腎臓病とは、この腎臓の機能が落ちていることを指します。

 

腎臓病が進行し、腎機能が低下した人にとって最も危険なものとして、カリウムというミネラルがあります。

野菜や果物に多く含まれ、健康な人であればカリウムを摂取すると、塩分の対外への排出が促進され、血圧を下げる効果などがあるとされています。

 

健康な人であれば摂りすぎたカリウムは尿から体外へ排出されるが、腎機能が落ちている人はそれができずに、血中のカリウム濃度が高くなりすぎてしまいます。

腎臓病を持っている人はカリウムの値が高くなりやすいので、野菜や果物をどこまで摂取していいのか、担当医に相談してみてください。

 

また、腎臓病患者さんはたんぱく質も体に悪影響を及ぼします。

 

腎臓病患者さんがたんぱく質をとりすぎると「尿毒素」と呼ばれる毒素が体に蓄積し頭がぼーっとしたりだるく感じたりします。

そのためたんぱく質を制限する必要があります。

 

最後に腎臓病患者さんにとって塩分も大敵になる。

 

透析では体に余分な水分や塩分も取り除くが、塩分の摂取量が多すぎると1回の透析で取りきれなかったり、透析中に血圧低下を引き起こしてしまう。

透析中に血圧低下を起こす頻度の高い患者さんほど脳卒中などのリスクも高いので注意が必要です。

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