こんにちは、管理栄養士ブロガーのヒラノタカユキ(@Green_Takayuki)です。
このブログでは、栄養学のノウハウを解説しています。

今回は以上のような、乳酸菌に関する疑問にお答えします。
この記事の内容
- 乳酸菌の効果
- ヨーグルトで腸内改善
- ヨーグルトの効果的な摂り方
乳酸菌のすごい力とは?
ヨーグルトやサプリメントから飲料まで様々な関連商品が販売されている乳酸菌。
「なんとなくお腹にいいだけでしょ?」というイメージを持っている人は多いと思います。
しかし、それは乳酸菌のほんの一部しかわかっていません。
乳酸菌には私たちの健康に関する悩みを解決してくれるすごいパワーを持っているのです!
最近では、腸を整える「腸活」が話題になっており腸の大切さが以前よりも知られるようになってきました。
腸には体を守ってくれる免疫機能が集中しているため、腸が不健康だと免疫力が下がってしまい病気にかかりやすくなってしまいます。
そのような重要な器官である腸を整え、守ってくれているのが乳酸菌なのです。
さらに、最近の研究では乳酸菌は血液や口腔内の改善、アレルギー症状の軽減などにも効果を発揮することがわかってきました。
加齢や不規則な食生活で乳酸菌が減少する
病気やなどから守ってくれている乳酸菌ですが、加齢とともに乳酸菌の数は減少していってしまいます。
乳児期には100億個以上いた菌たちも、50代には1億個程度に。
つまり、100分1まで減ってしまうのです。
また、不規則な食事や極端なダイエットなどによっても乳酸菌の数が減少し、年齢が若いのに腸は老化している人も多くなっています。
乳酸菌が減っていくと、免疫力が下がって病気にかかりやすくなったり慢性的な便秘、アレルギー症状の悪化など、様々な悪影響を引き起こします。
健康的な生活を送るためには腸で頑張っている乳酸菌を育て、増やしていくことが重要になります。
乳酸菌を増やす生活をしよう
乳酸菌は日々、腸内で悪玉菌と縄張り争いをしています。
そこで私たちは、乳酸菌に活動できる環境を整備してあげる必要があります。
しかし、暴飲暴食や不規則な食生活のせいで知らず知らずのうちに悪玉菌の援護していることがよくあります。
そうならないためにも乳酸菌を元気に育てる方法は2つご紹介いたします。
ポイント
- ヨーグルトを食べて腸に援軍を送ること
- 乳酸菌をサポートしてくれる食物繊維やオリゴ糖を摂ること
乳酸菌を含む食品は多くありますが、手軽に摂ることができるヨーグルトがおすすめです。
ヨーグルトは牛乳を乳酸菌によって発酵させた食品。
発酵させることで牛乳に含まれるたんぱく質や脂質、糖質がある程度分解されるので腸への負担も少ないです。
さらにヨーグルトには
- 皮膚や粘膜を強くするビタミンAやビタミンB
- 骨や歯を丈夫にしてくれるカルシウム
などいろいろな栄養素を含んでいるのでおすすめです。
ヨーグルトは私たちの体に必要な栄養素をバランスよく含んでいるのでほぼ完全食といっていいぐらいです。
しかも、栄養価の高い割に低カロリーであり、ダイエットの味方でもあります。
ヨーグルト生活で体質改善!
乳酸菌で体質改善を目指したいなら、まずはヨーグルトを毎日食べ続けましょう。
しかし、スーパーなど売り場に行くとかなりの数のヨーグルトが販売されており、どれがいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?
まず大切なのは自分のお腹に合ったヨーグルトを選ぶことです!


どのヨーグルトが自分に合うのかは実際に食べてみないとわかりません。
ヨーグルトを最初に選ぶときは深く考えず、パッケージなどの情報から気になったものから食べてみることをおすすめします。
そして、決めたら2週間継続して食べるようにしましょう。
あまり効果が感じられなかったら別のヨーグルトといった感じで、自分に合ったヨーグルトを探していきます。
2週間食べ続ける理由は腸内環境が変わるまでには時間がかかるためです。
スーパーなどで販売されているヨーグルト
市場には多種多様なヨーグルトが出回っています。
それぞれに含有されている菌も違うので、どのヨーグルトを試してみたいか参考にしてみてください。
明治 ブルガリアヨーグルトLB81
ブルガリア菌とサーモフィラス菌という2種類の乳酸菌を使用。
腸内細菌のバランスを整え、お腹の調子を良好にする効果が科学的に証明されています。
グリコ乳業 朝食Bifixヨーグルト
グリコ独自のビフィズス菌BifiXを100億個含む機能性表示食品。
生きて腸まで届き、腸内で増殖することで腸内環境を改善。
森永 ビヒダスヨーグルト
他のビフィズス菌に比べ酸や酸素に強く、生きたまま大腸に到達する。
整腸作用、感染防御やアレルギー予防作用など多くの機能が明らかになっている。
雪印メグミルク ナチュレ恵プレーンヨーグルト
日本人のお腹を研究して厳選したガセリ菌SP株とビフィズス菌SP株の2種類の善玉菌に加え、善玉菌の餌となるガラクトオリゴ糖入り。
明治 R-1 ヨーグルト
ブルガリア菌の一種である1073R-1乳酸菌は免疫機能を活性化させて、免疫力をアップ。
風邪やインフルエンザの感染リスクを低減する効果も。
ヨーグルトの効果的な摂り方
いつ摂ればいいの?
腸の活動が活発化するのは副交感神経が優位になる夕方以降であり、そのタイミングで摂るのがおすすめです。
食前・食後のどちらがいい?
より好ましいのは食前よりも食後。食事前の空腹時に摂ってしまうと胃酸によって乳酸菌や、ビフィズス菌が死んでしまうことになりかねません。
一緒に摂るといいものは?
腸内環境の餌になる食物繊維やオリゴ糖を含む食材を一緒に摂るといいでしょう。おすすめはバナナ、キウイ、パイナップルなど。
おわりに
今回は乳酸菌についてご紹介させていただきました。
私たち人間は腸内細菌のおかげで健康で生きているといっても過言ではないです。
これからもずっと健康でいたいからこそ、いまから腸内環境を整える生活を始めてみてはいかがでしょうか?
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!