
今回は、筋線維(筋細胞)についてのお話です。
この記事を読めば、

- 筋線維ってなに?
- 速筋線維?遅筋線維?
このような疑問を解決できます!
では、いってみましょう!
筋線維ってなに?
まず筋線維とは、筋肉を構成する線維状の細胞のことをいいます。
その筋線維(筋細胞)には速筋と遅筋という2つのタイプがあります。
速筋と遅筋は、特徴が異なり、筋肥大しやすいタイプの筋線維を狙って鍛えると筋肉は効率よく大きくなります。
速筋線維と遅筋線維
筋肉の(骨格筋)の筋線維は、瞬発系の「速筋線維」と、持久系の「遅筋線維」に分けられます。
速筋線維と遅筋線維の比率は各筋肉によって異なり、同じ筋肉でも人によってやや比率の違いが見られます。
基本的に比率はほぼ半々となっていますが、なかには速筋タイプの筋肉や遅筋タイプの筋肉もあります。
筋線維の比率は先天的に決まり、トレーニングや運動を続けてもほとんど変化することはないです。
速筋タイプと遅筋タイプでは、エネルギーの代謝から筋肥大の反応にいたるまで性質がかなり異なります。
脂肪を燃やす遅筋線維
人間は、筋張力(筋力)を発揮する時、筋肉の遅筋線維から動員する性質があります。
これは、遅筋線維が酸素を使ってエネルギー代謝を行うためです。
遅筋線維は脂質(脂肪)をエネルギー源として優先的に利用するのに対し、速筋線維は糖質がエネルギー源となっています。
ダイエットに有酸素運動が効果的なのも、遅筋線維が脂肪を燃焼してエネルギー代謝を行うためです。
しかし、遅筋線維には、速筋線維より筋肥大しにくい性質があります。
筋肥大しやすい速筋線維
筋肉に力を入れた緊張状態が続くと、筋肉への酸素供給が不足し、無酸素性エネルギー供給に優れた速筋線維が遅筋線維より働きやすくなります。
筋トレをはじめとする瞬発系の無酸素運動では主に無酸素性のエネルギー代謝が行われるため、乳酸など無酸素性代謝物が蓄積し、筋肥大を誘発するシグナルとなります。
加圧トレーニングなどは、筋肉を低酸素状態に追い込み、筋肥大しやすい速筋線維の動員を狙ったトレーニングでもあります。
速筋タイプの主な筋肉
- 大胸筋
- 上腕三頭筋
- 大腿直筋(大腿四頭筋)
- 外側広筋(大腿四頭筋)

まとめ
ポイント
- 筋線維(筋細胞)には速筋と遅筋という2つのタイプがある。
- 人間は、筋張力(筋力)を発揮する時、筋肉の遅筋線維から動員する性質がある。
- 速筋線維は筋肥大しやすい。
今回は、速筋線維と遅筋線維について簡単に解説させていただきました。
筋トレ初心者の方は、速筋線維が多い筋肉からトレーニングをすることによって、筋肥大を実感できるので、大胸筋などの部位からトレーニングしてみてはいかがでしょうか?
以上、お読みいただきありがとうございました。